富山地方鉄道(富山市)は2025年3月25日、かつて「青バス」の愛称で親しまれた路線バスのデザインを復刻し、再び市内を走らせると発表しました。
1970〜90年代に活躍した青と白のデザインは、多くの地元民にとって懐かしい記憶の象徴です。
当記事では、復刻の背景、特徴、運行エリア、観光資源としての可能性などについて深掘りします。
青バスとは?富山を走った伝説のレトロバス
1970年代から1990年代にかけて、富山地方鉄道が運行していた「青バス」は、その名の通り、青いボディに白いラインが特徴的な路線バスでした。
地元住民には通学・通勤の足として馴染み深く、「レトロバス」「富山の青バス」として親しまれていました。
2018年に正式運行が終了したものの、レトロ感を感じさせるデザインと存在感は根強いファンを持ち、鉄道・バス愛好者の間では“幻の名車”とされていました。

なぜ今、青バスを復刻?地方鉄道の狙いとは
今回の復刻は、富山地方鉄道が地域とのつながりを強め、公共交通の魅力を再認識してもらう狙いがあります。
運行管理課の担当者によれば、「懐かしさを感じる人もいると思う。これを機に利用してもらえたらうれしい」と語っています。
加えて、近年はレトロデザインや昭和レトロのブームも相まって、観光やSNS拡散を意識した交通施策としても効果が期待されます。
復刻デザインの特徴と運行エリア
復刻された「青バス」は、かつてのデザインを忠実に再現。
・車体全体が鮮やかな青
・車両中央に白いラインがアクセント
・内装にも当時の雰囲気を踏襲(※一部現代基準に合わせて改修)
この車両は富山県内の複数路線で運行され、特定の路線だけでなく日替わりで登場することもあるため、見かけたら“ラッキー”と言える存在です。
特に鉄道ファンやカメラ好きには撮影のチャンスとして注目されています。
青バスが観光資源になる可能性とは?
復刻「青バス」は、単なる交通手段ではなく、富山の新たな観光資源としても期待されています。
下記のような活用が考えられます。
・レトロツーリズムとの連携(昭和レトロ巡りコースなど)
・SNS映えするフォトスポットとしての展開
・観光キャンペーンとのタイアップ(乗車記念スタンプ・グッズ販売など)
・鉄道ファン・バスファンを対象にした特別運行イベントの開催
こうした戦略により、観光振興と公共交通の再評価を同時に実現する可能性を秘めています。
ネット上での反応と声
復活のニュースが報じられると、SNSでは次のような声が多数上がっています。
・「懐かしい!子供の頃を思い出す」
・「青バスをもう一度見られるなんて感動」
・「これは写真撮りに行かなきゃ」
・「富山行ったら絶対乗る!」
また、富山市の富山自動車営業所では撮影会も開催され、多くのファンが訪れてカメラに収めていました。
これにより「実物を見たい」という関心がさらに高まっています。

まとめ
復刻された「青バス」は、過去の記憶と現代の観光を結ぶ架け橋として、新たな役割を担い始めました。
富山地方鉄道のこの取り組みは、公共交通の価値を再発見し、地域活性化へとつなげる好例と言えるでしょう。
今後は、イベントや地域振興施策と絡めながら、青バスが富山の象徴的な観光資源となることに大いに期待が寄せられています。
当記事は以上となります。
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