最近、全国の警察署の代表電話番号に酷似した「0110」で終わる番号からの不審な電話が急増しています。
これらは警察官を語った詐欺の可能性が高く、特に高齢者を中心に被害が懸念されています。
富山県警は、実際に警察署の番号を使った巧妙な手口に警鐘を鳴らし、冷静な対応と周囲との連携を呼びかけています。
当記事では、詐欺の具体的な手口や対策方法、ネット上での反応などについて掘り下げます。
「0110」で終わる番号からの電話に注意:全国で82件の相談が発生中
富山県警の発表によると、2025年初頭から3月末までの間に、「0110」で終わる番号からの不審な電話について、県内だけで82件の相談が寄せられました。
そのうち5件は、実在する新宿警察署の代表番号など、実際の警察機関の番号と完全に一致しているとのことです。
詐欺師たちは、あたかも本物の警察署から電話をかけてきたかのように装い、相手の不安をあおって金銭や個人情報を引き出そうとします。
番号の信頼性に騙されないよう注意が必要です。

詐欺の手口とは?:警察官をかたる巧妙な話術に要注意
こうした電話では、犯人が「警察官」と名乗り、次のような不安をあおるセリフを使います。
・「あなたの口座が犯罪に使われています」
・「あなたは現在、捜査対象になっています」
・「今すぐ口座を凍結するために、手続きをしてください」
このような話を持ち出して金銭やキャッシュカード、個人情報をだまし取る手口は、「オレオレ詐欺」や「振り込め詐欺」の進化形とも言えます。
特に警察を語ることで、被害者の警戒心を解き、信頼を得ようとする点が非常に悪質です。

警察が呼びかける具体的な対策方法:冷静に、そして確認を
富山県警生活安全企画課の西村健太郎次席は、次のような対応を強く推奨しています。
・相手の所属部署・氏名・内線番号を確認
・電話を一度切ってリダイヤルせずに信頼できる人に相談
・最寄りの警察署や「#9110」警察相談ダイヤルに連絡
警察を名乗る相手からの電話でも、疑いの目を持って慎重に行動することが重要です。
また、1人で判断せず、家族や知人に相談することも有効な手段です。
国際電話にも要注意:「+」で始まる番号は無視を!
富山県警によれば、最近の傾向として「+」で始まる国際電話番号からの詐欺も確認されています。
これらは国際電話の転送機能などを利用し、日本の警察番号に見せかけている可能性があります。
被害を未然に防ぐために、「国際電話不取扱受付センター」に連絡して、国際電話の発着信を一時停止する措置を取るのも効果的です。

万が一電話が来たら?:被害を防ぐための心得
不審な電話がかかってきた際のチェックリスト
✔️ 番号が「0110」で終わっていないか確認
✔️ 相手が警察を名乗っても、冷静に話を聞く
✔️ すぐに電話を切り、家族に相談
✔️ 不安な場合は、#9110や警察署へ直接連絡
信じてはいけないのは“番号”ではなく、“内容”です。
ネット上での反応と声:SNSでも話題に
SNS上でもこの「0110詐欺」に関する投稿が急増中。
・「新宿署から電話きたと思ったら詐欺だった…危なかった」
・「うちの祖母も『あなたの口座が…』って言われてた。まじで怖い」
・「本物の警察番号だから信用しちゃいそう…」
ネット上でも情報が拡散しており、注意喚起が広がっていることがうかがえます。
しかしながら、まだこの詐欺の存在を知らない人も多いため、情報の共有が今後ますます重要になります。

まとめ:「0110」だからといって安心せず、常に冷静な判断を
警察署の番号に似せた「0110」詐欺は、番号の信頼性を悪用した非常に巧妙な詐欺手口です。
実際の番号であっても、必ず1度電話を切り、家族や警察に相談するようにしましょう。
また、国際電話を装う詐欺も増えているため、電話番号の見た目に騙されず、落ち着いた対応が被害を防ぐ第1歩です。
周囲の人とも情報を共有し、地域全体で詐欺に強い社会を作っていきましょう。
当記事は以上となります。
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