子供のいじめや不登校、引きこもりなど、家庭が抱える様々な悩みに対応するため、富山県が新たな支援拠点「県こども総合サポートプラザ」を開所しました。
場所は富山駅前のCiCビル5階とアクセスが抜群です。
公共交通機関で通いやすく、保護者や子供が気軽に立ち寄れる相談窓口として注目されています。
富山駅前に新たな相談拠点「こども総合サポートプラザ」が開所
2025年4月11日、富山駅前に位置するCiCビル5階に、「県こども総合サポートプラザ」が正式にオープンしました。
この施設は、いじめ相談や不登校支援、引きこもり対策など、子供と家庭が抱える課題に対して専門的な支援を提供する新たな相談拠点です。
駅前という立地により、子供自身も公共交通機関で通いやすく、アクセスのしやすさも大きな魅力のひとつです。

4つの専門機関が集結!ワンストップで子供と家庭をサポート
県こども総合サポートプラザには、下記の4つの専門機関が統合され、連携した支援体制が整っています。
・児童相談所こども相談センター
・県総合教育センター
・こども・若者総合相談センター
・県警少年サポートセンター
それぞれの分野の専門相談員が1つのチームとして、いじめ、不登校、ニート、非行、児童虐待といった多様な問題にワンストップで対応。
複雑なケースでも、機関同士が連携して解決へと導いていく体制が強みです。

「子どもまんなか社会」を目指す新たな取り組みとは?
開所に先立ち、4月11日にはオープニングセレモニーが開催され、新田知事は下記のように語りました。
「それぞれの専門相談員が連携して対応することで、子供や家庭に寄り添う場所になれば」
引用:富山テレビ
これは、国が掲げる「こどもまんなか社会」の理念にも通じる取り組みであり、行政・教育・福祉・警察が一体となって子どもを支えることを目指しています。
また、2023年度の富山県内における児童虐待相談件数は1054件と、過去2番目の多さ。
深刻なケースも28件にのぼっており、早期発見・対応の強化が急務となっています。
オンライン相談にも対応!利用しやすさを追求した施設設計
こども総合サポートプラザでは、対面・電話での相談に加えて、希望者には初回面談をオンラインで実施することも可能です。
また、児童心理司が遊びを通して子供の行動を観察できる「プレイルーム」や、機関同士が具体的な事例について話し合える「専用会議室」も完備されています。
利便性と安心感の両立を図った設計は、支援を必要とする全ての人に開かれた環境となっています。

今後の展望と県民へのメッセージ
所長の佐原憲英氏は、次のように今後の展望を語っています。
「子供たちを取り巻く環境は複雑化しているので、いろんな相談に対応できるように、これから4つの機関で1つのチームになって支えていけたら」
引用:富山テレビ
地域社会全体で子供たちの未来を守るための新しいステージが、いま富山駅前から始まろうとしています。
ネット上での反応と声
ネット上では下記のような声が上がっています。
・「駅前にできたのは本当に助かる。子どもが1人でも行けるのは大きい」
・「ひとつの場所でいろいろ相談できるのは、親としても心強い」
・「オンライン対応してくれるのがありがたい」
利用者の利便性に配慮された取り組みは、地域住民からも高評価を得ているようです。

まとめ
いじめ、不登校、ひきこもり、児童虐待など、子供と家庭が抱える課題に対応するための総合相談窓口が、富山駅前に誕生しました。
4つの専門機関が連携し、ワンストップで多角的な支援を提供する体制は、今後の子供支援のモデルケースとなる可能性を秘めています。
県こども総合サポートプラザが、誰もが安心して相談できる“心の拠り所”となることが期待されます。
当記事は以上となります。
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